コンピュータ支援監査技法とは、監査対象である情報システムの内部処理の正確性をチェックすることを目的に適用されます。適用時期としては、システム監査の実施時にシステム監査人により適用されるケースとシステム開発時に組み込まれて適用されるケースがあります。
コンピュータ支援監査技法の適用時には、システム監査人は、次のことに留意しなければなりません。
・コンピュータ支援監査技法の利用目的、利用方針を明確にする。例えば、手作業の監査手続きを適用しがたいデータの検証のためなど、予め目的の明確化を図ることが望まれます。
・コンピュータ支援監査技法を適用するプログラムツールの正確性を確保し、利用方法を十分に習得しておく必要があります。
・コンピュータ支援監査技法のプログラムツールや出力結果等は、システム監査人の直接管理下においておく必要があります。
なお、実務的には、プログラムツール等の習得に時間がかかるため、事前に十分な時間を確保して、プログラムツールの操作方法の習得、被監査部門との段取り等を実施しておくことが望まれます。